大島明秀『熊本洋学校(1871-1876)旧蔵書の書誌と伝来』

同僚の大島さんの新著が刊行されたので紹介させて頂きます。

大島明秀『熊本洋学校(1871-1876)旧蔵書の書誌と伝来』(花書院、2012年11月、129頁)。
ISBN978-4-905324-41-6。
定価4000円(税込)

本文は書誌編・考察編の2部立て。

内容は、現在熊本県立大学が所蔵する「熊本洋学校資料」(広取英語学校旧蔵書、熊本英語学会・熊本英学校旧蔵書も含む)の書誌をはじめて網羅的に採取した上で、その成立経緯について分析している。

とくに当時の洋学校のカリキュラムとの関係や、各冊に捺された蔵書印の究明を丹念に行っていて、明治期の洋学校の教育内容ついての基礎的研究として、大変立派なお仕事だと感銘を受けた次第。ご出版、まことにおめでとうございます。

出版部数があまり多くないらしいので、興味のある方は、是非早めに入手されることをおすすめします。